NAPPJによる SUNDAY LIVEの続き。セッションではPhotomergeについても触れていた。もともとはPhotoshop Elementsの一部で、CSあたりからPhotoshopにも搭載されるようになったパノラマ加工の機能だ。これもちょっと凄いことになっている。従来から取り込むファイルを指定しさえすれば、後は自動的にくっつけてくれて便利な事この上なかったが。CS3ではレイアウトがAutoの他、PerspectiveやCylindricalなど五つから選択出来る。偉いのは取り込むファイル形式が未現像のRAWファイル、例えば拡張子ORFなどといったものでもそのまま処理してくれるのだ。昨年のクリスマスに氷川丸を撮って来た時、ついでに氷川丸甲板からみなとみらい地区を撮影した画像があった。三脚に固定してパンして撮ったのは、いつか機会を見てパノラマにしようという魂胆があったから。忙しさに紛れてすっかり忘れていたが、ちょうどいいのでこれを使ってみた。結果はご覧の通り。画像毎に微妙に異なる色調をブレンドしてくれるオプションも賢い。
☆
2007年2月アーカイブ
Apple Store Ginzaで開かれたNAPPJのセッションに出席してみた。題して「Photoshop world SUNDAY LIVE: Adobe Phoshop CS3 パブリックベータ版徹底解説」というもの。CS3はCS2に比べ、大幅な機能向上が図られている。まず第一は起動が速いこと。Intel Macに最適化されたことで、わずか5秒位で起動する(MacBook Pro 2.0GHz)。CS2の場合4~50秒掛かっていた。ユーザーから起動を早くして欲しいという要望が多かったことによる。Black&White機能について。従来チャンネル・ミキサーを使ってプロファイルを読み込んでいたが、独立した機能として登場。しかも今までのRGBチャンネルにCMYが加わり、詳細なレタッチが出来るようになった。細かいところではQuick SelectionからMagic Wandを使って範囲選択するのが容易になり、選択範囲をRefine Edgeボタンを使って切り抜けるようになった。これはマスクを使ったり白抜きなどいろいろオプションがある。面白かったのがSmart Filterを使って本城直季風の画像を作るセッション。読み込んだ画像をSmart Object化し、ガウスぼかしをかけるとレイヤーにレイヤー・マスクが出来る。そのアイコンをチェックしてから黒白の線状グラデーションをかけると一部にのみぼかしが掛からない。つまりそこだけピントが合ったような写真になる。それだけだと普通の写真ぽいのでコントラストを高め、彩度を調整して極端な色使いをすると、日常生活を逸脱した非日常空間の誕生となる。
☆
セッションでは新しいBridgeやCamera Rawの新しい機能も紹介された。とても書き切れないが着実に進化しており、ますます奥深いソフトになっている。
MacBook ProにVista(RC1)をインストールしてみたわけだが、そのままではキーボードを始めとして使い勝手が悪く、どうしてもMacintosh Drivers CDから各種のドライバーをインストールする必要がある。この件で情報を検索していると、克明に解説しているサイトを見つけた。「パソコンよろずQ&A」がそれ。Vista関連のサイトの中でも白眉ではないかと。
ところで、Macintosh Drivers CDはそもそもXPを対象にしたもので、Vistaにインストールしようとすると、最終段階でエラーになってしまう。いろいろ試行錯誤してみた結果、dotmb氏のサイトで解決策にたどり着いた。素晴らしい。方々の知識に脱帽してしまいます・・・。
Macintoshの定番ライティング・ソフトであるToastがバージョン8になって登場した。今回は新たにBlu-Rayドライブ対応となり、最大50GBの大容量を書き込み可能だ。従来は外付けDVDドライブにバンドルされていたToast Liteを使っていた(デジカメの写真をCD-Rに焼く程度の用途ならLiteでも十分な機能といえる)が、Intel Mac(アメリカ人はMactelというようだ)を導入したことでTitaniumの最新版にアップグレードしてみた。有り余るほどの高機能を備えながら、インターフェースは分かり易く直感的に操作出来る。更に製品版にはバックアップソフトのDeja VuやMotion Picturesといったソフトが付属する。ライティングに特化した統合ソフトといった趣きだ。
☆
Adobe Photoshop Lightroomの今春の発売がアナウンスされた。英語版は2月、日本語版は3月下旬に発送されるそうだ。気になる価格は33,600円(税込み)で、7月5日までは23,100円の記念価格で購入出来る。アドビいわく「プロフォトグラファー必須のツール」ということだが、確かに惚れ惚れする程の出来のいいソフトだ。Olympus Studioも高機能なソフトではあるけれど、UIが今ひとつ垢抜けていないのだった。一覧画面からRAW現像すると一度Jpegなどで保存する必要があって、煩わしい。RAW現像の適用結果を一覧画面で維持してくれない。また細かい編集をしようとすると編集画面に切り換わり、やはり編集内容を保存出来ず書き出しておかねばならない。編集画面を抜け出て一覧画面に戻るのにもタイムラグがある。大量の画像を効率的に処理するのは無理だ。E-1後継機やE-410の発表が噂されるだけに、Olympus Studioのグレードアップも絶対必要かと。
☆