2006年11月アーカイブ

Aperture vs. Lightroom

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 PWE 2006のテーマはDEBATである。DEBATとは英語でDEBATEのこと。相手を討ち負かすバトルの意も含む。その精神を表象するのだろう、会場の至る所で竜虎のイメージが用いられていた。Photoshopが指し示す先進性と対照的というか、意外の感に打たれた。

 "Aperture vs Lightroom DEBAT! リターンズ!!"と名うったセッションでは、電塾の早川廣行塾長と永嶋サトシ氏が、それぞれLightroomとApertureをを代表して登場。永嶋氏は何と「銀河鉄道999」のメーテルに扮して現れ、会場の失笑を買った。これは松本零士さんに似ている早川氏にひっかけたジョークだ。早川氏はLightroomに入れ込む心情を熱く語り「こんなソフトが今まであったでしょうか」とまで叫んだ。確かにLightroomは素晴らしいソフトだ。機能もさることながら、その洗練されたインターフェースは完成度が高く、美しい。触るだけでも楽しいソフトはそうあるものではない。

 Live Studioでは、雑誌「デジタルフォトテクニック」の表紙撮影のワークフローを再現。この日の担当はフォトグラファー平山ジロウ氏。会場中央という立地の良さもあってか、観客がぎっしり詰めかけていた・・・。

 Photoshop world のシーズンがやって来た。迷った末、今年も参加することにした。前回は2日通しての参加だったが、今年は1Day Passだ。去年はPhotoshop誕生15周年ということで、アドビ主催だったのが今回はNAPPJと月刊コマーシャル・フォトに変更になった(アドビ社は「プラチナスポンサー」ということだ)。会場も品川プリンスホテルから東京流通センターへと移されている。前回配布された、分厚いワークブックも今回はなく、若干ダウン・グレードの印象が否めない(前回が特別だったのか)が、ソフトは確実に進化を遂げている。特に期待したいのはLightroomだ。DSLRを使うならRAWで撮りたいものだが、画像が大量にある時一枚一枚現像していたんでは途方もない時間が掛かってしまう。現実的なワークフローとしてはRAW+JPEGで撮っておいて、JPEG画像をセレクト。使いたいが修正が困難な画像についてはRAWに戻って現像し直すというようなものだった。RAW画像の高速プレビューが可能で、現像が一括して出来ればどんなにいいことか。そんな要望に応えたのがLightroomだ。現在日本語版Beta4がリリース済みだが製品版はどこが変わるのか、それが知りたい。

 キー・ノートには名物男のラッセル・ブラウンが登場。ジョークを連発して笑いを取っていた。ショーの前半は米アドビ・システムズのジョン・ライアコノ氏の基調講演。Lightroomの製品版に搭載される修復ブラシツールの紹介などのほか、Photoshop CS3に実装される新機能の発表もあった。そのプレゼンでは、動画をコマ単位でレイヤーを含めてレタッチ出来るというアナウンスがあった。もはや、スチールカメラ専用のソフトという枠を超えてしまったのか?また、起動にかかる時間が劇的に短縮されている。他にもスマートフィルタなどの新機能や柔軟にコントロール出来るパレットなどインターフェースの改良を加え、来春に登場する予定だ。

 NHK教育の「トップランナー」に写真家・本城直季がゲスト出演。精巧なミニチュアと思って目を凝らす先にあるのは実写という不思議世界を造り上げる。28歳。写真学科卒だが、入学するまでカメラの知識も殆ど無かったという。機材は4×5判を使用。勿論フルマニュアルで、露光面がティルトすることにより被写界深度が浅く、ボケが極端になる。これを高い地点から俯瞰して撮ると、まるでジオラマの接写といった趣きになる。
http://www.stairaug.com/ARTIST/honjo.shtml

 彼の視点の原型となったのは14歳の頃の出来事らしい。母親をなくして家にいられる心理状態でなくなり、自転車に乗って夜の町を走り回ったりしていた。その時に中野の裏通りで見かけた非日常空間。人工光線を当てられ、現実でありながら現実ではないような、引き込まれそうな光景が心に深い印象を刻んだ。後にカメラを手にした時、この「現実でありながら現実でない」世界を映し出す方法を追究した結果、彼の作風の誕生となった。単なる思いつきで手にした技法ではなかったのだ。
 「本城スタイル」に触発されて、同様の作品を発表しているサイトもある。そこでPhotoshop CSのぼかし(レンズ)フィルタを使って擬似的に再現を試みた。上空から俯瞰した写真といっても、たった一枚しかなかったのであれだが。都庁の展望台から撮影したものだ。結果はイマイチ。もっと人に寄った画像がなければ・・・。

Boot Camp

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 MacBook Proをいじり倒す計画、その第二弾はBoot Campの導入。AppleがIntel Macへの移行を発表した時点で、デュアル・ブートが実現するのは確実視されていた。実際にハッカー達によってこの試行は大盛り上がりしていたが、それに対するAppleの答えがBoot Campパブリック・ベータの提供だ。これによってApple自らの水先案内でWindows XPをMacにインストール出来るようになった。それでは「MacintoshにWindowsを入れて何をやるのか」と問われれば「うーん」と答えに詰まってしまうのだが。まあ技術的な楽しみと、HPなど作成した時にMacとWinでの見え方(ガンマ)が違うので、その検証などかな。あとMac環境で提供されていないソフトウエアが多数あるので、ちょっと触ってみたいという誘惑は勿論あります・・・。

#1 Boot Campをインストールした後の起動画面。Optionキーを押しながら起動するとMacとWinのアイコンが現れる。何れかを選択して矢印をクリックするとそのOSで起動する。

#2 あの起動画面が。何だかとても不思議な気分になる。

MacBook Proメモリ増設

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 MacBook Proをいじり倒す計画、その第一弾はメモリの増設。最低でも1GBは欲しいと思っていたところ、MACお宝鑑定団のサイトに、バリューランドがハギワラ・シスコムのDDR2 PC5300 200pin S.O.DIMM 1GBを特価で販売中という情報が出た。当初の限定67個11,800円というのは惜しくも逃してしまったが、12,800円で購入。チップがエルピーダ・メモリー製という逸品だ。
#1

搭載メモリは合計1.5GBになった。#2は「このMacについて」で表示される画面。プロセッサがIntel Core Duoというのはちょっと複雑な気分。前回このブログに掲載した時はPower PC G3だった・・。
#2

MacBook Pro

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 というわけで我が家にMacBook Proが来る事になった。Intel Core 2 Duo搭載の新機種が発売されて、価格が下がった旧機種だ。各店22万円弱で横並びだったが、Amazonで一台だけ20万円ちょっとまで下がっているのを発見。おそらく底値かなと思い、クリック。G4、G5を超えて、一気に世代ギャップを埋めようというわけだ。配送されたMacBook Proはこんな箱に入っていた。

外箱を開けたところ。これから設定に忙しくなりそう。

 Shade9が12月8日から発売される。そして、ついにこのバージョンからPower PC G3がサポートを外れることになってしまった。来るべき時が来たのだな。いつかはこの日が来ると覚悟はしていたが。iMac G3もメイン・マシンの座を降りることになるのか。次期Mac OSやPhotoshop Ver.10もG4以降を指定してくる可能性が大きい。勿論、今の環境を継続していくことは可能だし、DTP業界などではいまだにOS9環境が支持されてはいるが・・・。
 正直なところ、Intelプロセッサーを搭載するAppleの最新マシンにも惹かれている。デュアル・ブートを可能にするBoot CampやParallels Desktopなんてお楽しみも満載だし、Adobe Lightroomはぜひ試してみたいソフトの一つだ。

Movable Type 3.33

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 Movable Type 3.33にアップグレードした。ここ数日はそれに集中していたが、余暇をみて少しずつ事を運んでいるので、中々捗らなかった。例によって四苦八苦してしまった。StyleCatcherプラグインを使って見栄えを整えているのだけれど、スタイルシート自体が外部ファイルを読み込んでいる構造で、複雑極まりない。バナーを設置するのにも手こずってしまった。3.17の頃のようにメインページとスタイルシートをちょこっといじればOKとはいかない。この辺、いつもながら敷居の高さを感じてしまう。ある程度のスキルを要求するシステムだ。そこがまたマニア心をくすぐるのだが。

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