東京の夏の風物詩である隅田川花火大会。新作を含め、見事な花火を見られるのだが、90万人以上も観客を集めるので場所取りが大変だ。眺めるだけなら橋の上からでもどこからでもいい。しかし今年はスカイツリーもオープンしたことだし、「スカイツリーと花火」というテーマで撮影したいと考えた。すると選択肢は極めて限られる。一昨年、十間橋方面からは無理と分かったので逆に白鬚橋の方から攻めようと思う。汐入公園が穴場という情報も得て、日比谷線で南千住へ向かう。こちら側から花火を見るのは初めて。北口から出ると自然に汐入公園の方に向かうのだが、南口に出てしまったので人波に沿って歩いているうちに白鬚橋に着いてしまった。時間も迫っているし、スカイツリーを入れた構図で撮れそうな場所取りも出来そうなのでここに落ち着く。白鬚橋西詰交差点の角地だ。大きなマンションが正面にあるが、実際に花火が上がってみないと分からない。19時05分すぎ、第1会場の花火が打ち上がる。角からは無理でちょっとずれた地点から撮影。かなり微妙すぎる構図に撤退を決める。白鬚橋を渡りながら撮ってみるが立ち止まれる場所ではない。橋の東側からは展望が開けないので仕方なく首都高速の橋脚下を南下しながら空いてるスペースを確保して撮った。
2012年7月アーカイブ
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120713_546766.html
「富士フイルムは13日、「ネオパンSS」など一部黒白感材の生産を終了すると発表した。また、黒白写真処理薬品の全品種について2012年9月から3割程度の値上げを実施する」(デジカメWatch)
ああ、ついにそんな日が来たのかと。ショックというよりは感慨深いものがこみ上げた。小学生時代、天体写真を撮ったのはこのフィルムだった。近所の写真屋さんに増感現像をお願いして。そのうちに現像タンクを買い込んで、自宅の押し入れでフィルムを交換したりしていたなあ。現像バットやら薬品を買い込んですっかりはまったものだ。トライXは高価でとても手が出なかった。望遠鏡など欲しい機材がたくさんあったが、小遣いではどうにもならず新聞配達のアルバイトしたりした。今ならフィルムで撮るならプロビア400Xとか使うだろうし、ネオパンという選択肢はない。デジタルで撮った方が勝負が早い気もするし。それでもネオパンSSと聞くと、タイムスリップしたような不思議な感じがするのだった。