銀塩写真の最近のブログ記事

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120713_546766.html

「富士フイルムは13日、「ネオパンSS」など一部黒白感材の生産を終了すると発表した。また、黒白写真処理薬品の全品種について2012年9月から3割程度の値上げを実施する」(デジカメWatch)

 ああ、ついにそんな日が来たのかと。ショックというよりは感慨深いものがこみ上げた。小学生時代、天体写真を撮ったのはこのフィルムだった。近所の写真屋さんに増感現像をお願いして。そのうちに現像タンクを買い込んで、自宅の押し入れでフィルムを交換したりしていたなあ。現像バットやら薬品を買い込んですっかりはまったものだ。トライXは高価でとても手が出なかった。望遠鏡など欲しい機材がたくさんあったが、小遣いではどうにもならず新聞配達のアルバイトしたりした。今ならフィルムで撮るならプロビア400Xとか使うだろうし、ネオパンという選択肢はない。デジタルで撮った方が勝負が早い気もするし。それでもネオパンSSと聞くと、タイムスリップしたような不思議な感じがするのだった。

あえてOMで

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 OM-Dの発売日が迫るにつれて複雑な思いに駆られている。小川町でいじってみた限りでは悪くはない感じだ。AFが速いのもポイントかも知れない。けれど「OMの正当後継はE-SYSTEMだった筈では?」との疑問が消えない。PENに関しては「パンケーキレンズをつけて気軽に街に持ち出す」スタイルを素直に受け入れられた。しかしOM-Dが違う路線を行くのなら、E-5とバッティングするのではないか?連写性能にすぐれ、高感度特性が向上しようとも両者を比べるのならフラッグシップを選ぶ。かりにOM-Dのユーザーになってしまえば、今度はMFTのレンズ沼にはまるに違いない。問題は既存のフォーサーズユーザーに深刻な「踏み絵」を迫るオリンパス本社の姿勢ではないか。OMはかつて一方的に廃止したマウントである。それを「OMマウントの復刻」というのでもなく「名称(栄光)だけを継承」するというのではあまりに打算的すぎないだろうか?
 こういう流れに棹さすというのでもないが、OM-1とOM-2SPのユーザーでもある私はフィルムをスキャンして、暖かい春の光景でこのエントリーを埋めようと思う。2010年3月、青梅の吉野梅郷である(フジPROVIA100F)。

紅梅2.jpg 梅 1.jpg 福寿草.jpg

元町散歩

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 CP+開催の日。カメラの展示をチェックしてから、中華街で昼飯を食べその後元町に足を運ぶ予定でいた。しかし、初日の一般入場は12時からというので先に元町で写真を撮ることに。機材はOM-2SPと50mm/1.4を選択。白黒にするか迷った末、カラーネガフィルムで撮ることに決定。色鮮やかな通りの風景も撮ってみたい。元町はずいぶん久しぶりで、昔よく通ったキャラバンコーヒーのショップや元町ユニオンが健在で嬉しかった。キャラバンコーヒーで赤い保存缶を購入。その後、中華街の場末の店で安いランチを食べる。ボリュームが凄くて完食にひと苦労。元町中華街駅からみなとみらいに戻ればよかったが、あんなに混んでいるとは知らないので(オリンパスブースで配っているFotoPusのTシャツを貰い損ねてしまった)。
 せっかくなので関内駅まで歩き、伊勢佐木町のモールを撮影。子供の頃から聖地だった有隣堂本店は相変わらず堂々と聳えていた。通りの反対側にあった横浜松坂屋は2008年10月に閉店。地上7階建て、地下1階の白亜のアール・デコ調建築を保存するべく(「横浜歴史的建造物」に指定)横浜市も強く働きかけたものの、大丸などを傘下におくJ.フロントリテイリングによって解体撤去されてしまった。当初、建物の外壁は残すという話だったが耐震問題など持ち出されたらどうしようもない。跡地には「カトレヤプラザ」という3階建てのショッピングセンターが建設され、撮影の前日オープンを迎えていた。外壁の一部にアール・デコを意匠するのみで大正・昭和の歴史を継承するには至らなかった。

redcar.jpg pet.jpg Cattleya-plaza.jpg 2OM-D.jpg

失われた時間

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 フィルムの整理をしていて発掘した写真。学生時代、自作のポータブル赤道儀とPENTAX S2で撮ったものだ。タクマーの135mmなんてのも出てきた。失われた時を求めて・・・ちょっと切ない。
 バナー画像は倶知安駅に停車中の「ニセコスキーエクスプレス」(2009年2月撮影)

orion2.jpg M42.jpg pleiades.jpg

センシア終了

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富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、写真感光材料製品の一部製品を、当社の在庫がなくなり次第販売終了とさせていただきます。 銀塩フィルムの市場が縮小を続ける状況下、今後も製品ラインアップの見直しや生産効率化を行いながら、継続して写真フィルムをご利用いただける体制づくりを進めてまいります。 http://fujifilm.jp/information/articlead_0129.html

 富士フィルムから、ひっそりと一部製品販売終了のアナウンス。リバーサルではアスティア100F、センシアⅢ100、タングステン光源用フィルムなど。アスティアはポートレイト写真、センシアは医療・学術用途に多く用いられ、正確な色再現が特徴。タングステン用は建築写真、絵画の複写撮影に特化していた。いずれの分野も、年月を経てさすがにデジタルカメラに代替されたということか。DSLRが高精細な画像を吐き出すようになれば、コスト面からも使わない手はない。スキャナーも加えれば、博物館・美術館などでもデジタル化が完了ということになる。
 リバーサルといっても、ベルビアとプロビアくらいしか使ったことがない。山には防塵防滴のカメラか、XZ-1のような軽量級しか持っていかなくなったので、OMの出番も減った。E-P3とかに誘惑されるが、さすがに「これ以上ボディを増やしてどうする」とブレーキがかかる。とりあえず、現像済みのフィルムから何枚かスキャナー(透過原稿ユニット)に読み込み、デジタル化してみた。センシア追悼の想いを込めて。

ajisai.jpg himawari2.jpg oze.jpg stars.jpg

いすみ鉄道(OM-1)

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 鉄道写真を撮るようになったのはDSLR購入後のことだから、撮り貯めた画像はすべてデジタルだ。昔は誰でもフィルムで撮っていた。旧い写真も、それはそれで味があるものだ。「いつか銀塩で撮ってみたい」と思いつつ、ここ一番って時にはE-3やE-5に頼ってしまうので、銀塩機の出番はなかった。ある日、OM-1を構えてみて、これで撮ってみようという気分が芽生えた。それで、いすみ鉄道でキハ52を撮るのに携行。本番はE-420のAFをあてにして撮った。その前後、OMに持ち替えて普通列車のいすみ200型を撮ってみた。一応、ワインダー2をつけてきたのだが、MFだし、接近してくる移動体を撮るのにタイミングが合わず、失敗。体がDSLRのAF時のように反応してしまって。ワインダー2の連続撮影モード(sequence)は2.5コマ/秒と高速だが、慣れないと無理だ。下りの普通をミスってしまい、大原行きの上りでリベンジだ。今度はタイミングは合わせたけれど、シャッターも「シャキーン」と切れる感じで、単写モードで撮るしかなかった・・・。
(Data: OM-1 Zuiko28mm/F2.8 Kodak GC400)

img_1.jpg img_2b.jpg img_4.jpg

 富士登山では、荷物に三脚と銀塩カメラがあった。山頂まで担ぎ上げるには荷が軽い方が楽だ。今迄せっかく持って登っても、雲に覆われたりして撮れた試しが殆どないだけに迷ったが、持って行って正解。富士山五合目は天体写真のメッカだけれど、さらに上の八合目の山小屋付近で撮影出来た。まずは、裾野の富士吉田市街の夜景から。宿の「元祖室」から少し上の登山道脇に三脚を立てて、撮影してみたのだが。参ったのは、日没後もヘッドランプを装着した登山者が切れ目なく登って来ることだ。もっと上の山小屋目指して、引きも切らずにやって来る。北天の星野に向けられたOM-2SPと28mm F2.8で固定撮影中も、せめて5分はバルブ撮影したいが、1分おきくらいの頻度で登山者がやって来る。懐中電灯やヘッドランプの光が入らないよう、その度にレンズを手で覆わねばならなかった(笑)。そのため綺麗な弧を描かず点と円弧になったりしている。これは富士山以外の山では考えられない。普通は山小屋で日が暮れたら、そこから登る者は誰もいない。特に山小屋が多い吉田口特有の現象かも知れない。
 フィルムは、この日のために用意したフジの「プロビア400X」(1段階増感)。粒状性もかなりいい。今後の課題はデジタルでの撮影。コンポジット合成するなどしてノイズを取り除けば、フォーサーズでも何とかいけるかと。

P9083891.jpg

2019年10月

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