2011年10月アーカイブ

新宿御苑にて

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 いろいろと思う所あって、機材の再評価をしてみる。物はE-5と70-300mm及び50-200mmの組み合わせ。それぞれ、テレコン(EC-14)を付けた場合とそうでない場合を検証。ついでにバラ花壇で50mmマクロのチェックも。バラは満開。上の池から中の池に向かう途中に植えられた、タイワンホトトギスの群生が見事だった。使ったレンズ3本、何れも日本製だ。優秀なレンズだと思う。E-5は実は中国製である。フラッグシップ機が国産じゃないというのは一体?という気がしないでもない(E-1は日本製)。そう考えるのは、ニコンのタイ工場が水害で生産中止に至っているからだ。D300Sクラスでもタイ製である。

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 大事件になってきたオリンパスの財務問題。解任されたウッドフォード前社長と現経営陣の対立だが、7月に月刊FACTAの記事が出た時点で騒動の萌芽が見られた。その後事の推移を注視していたが、ここへ来て一気に企業存亡にも関わる問題に。オリンパスの株価は10月13日に2,482円(終値)をつけた後1,200円余りも暴落し、10月21日現在1,231円で引けている。大株主の構成を見てみると、1位は日本生命で22,426(単位千株)、8.26%(持ち株比率)。2位は三菱UFJ銀行の13,286(4.89%)。9位にテルモが登場、6,811(2.51%)となっている。テルモは時価で81億円余りを失い、テルモ自身も市場で売られる展開になった。オリンパス株を持っていた企業年金も損失を出している模様で、社会問題にも発展しそうだ。すでに機関投資家はオリンパス株の売却を始めている。仮に虚偽決算から上場廃止に追い込まれれば、影響は計り知れない。同社の内視鏡と医療関連部門は圧倒的なシェアを保っているものの、財務は脆弱であり市場から資金調達の道が断たれれば、存続は困難かも知れない。銀行自身が損害を蒙っている以上、追加融資も困難と見られる。不正事案に対する外部の目は厳しい。その場合、総売上への寄与が低い(映像関連は19.8%)オリンパス・イメージングのカメラ事業の行く末が微妙となる。フォーサーズ規格を提唱した時点までは時代の先端を走っていたと思う。しかし、パナソニックの参入を受けて、マイクロフォーサーズではむしろ後塵を拝するという展開は見ていられなかった。オリンパスはかつてOMマウントを廃止した過去がある。SLRはレンズやフラッシュ他の周辺機器を売ることでユーザーの囲い込みを計る。レンズ資産があれば、容易に他メーカーにチェンジ出来ないからだ。かつてのOM廃止に倣うが如くにフォーサーズマウントを開発中止し、女性顧客の獲得を目指してMFTに転身されたんでは、E-1時代から忠誠を尽くしてきたコア・ユーザーはやるせない。報道では、数百億円規模の使途不明金があるようだ。これでは、新製品の開発に金が回らなかったのも道理だ。イメージングの光学事業はパナに売られる可能性も。そうなると、パナに吸収されて捨てられた三洋電機の末路が瞼に浮かんで来てしまう。株価の暴落はそこまで見込んでいるのかどうか。

 草津白根山の旅で利用した「リゾートやまどり」の内部。畳敷きの空間と、キッズルームが新鮮。最後は、日本一短いという樽沢トンネル。全長7.2メートルだから、あっという間に駆け抜けてしまう。ここも吾妻線定番の撮影地であるらしい(岩島〜川原湯温泉間)。

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草津白根山

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 「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」も最後の1枚。この夏デビューの快速「リゾートやまどり」に乗って、初めての吾妻線の旅に出た。「リゾートしらかみ」に似たコンセプトの同列車は全て指定席。新宿から 高崎までは慣れ親しんだ道程。高崎からは田園風景を行く。10時21分長野原草津口駅着。草津口から草津温泉バスターミナルまではJRバスで。西武高原バスに乗換え、白根火山へ。国道292号の沿線は紅葉がピーク。いい感じに色付いている。レストハウスの広い駐車場は車で埋まっていた。ここから湯釡往復するのが観光の定番だ。ピストンして、芳ヶ平湿原へ。こちらに向かうのは登山者だけだ。登山道から見上げる白根山。山頂下の紅葉は終わっているが、登山道からの構図が美しい。朝方雨だったのでE-1を持って来たのだが、午後からはピーカン。光線が強く露出が難しかった。今回のメインは芳ヶ平湿原 。事前調査でここの紅葉に惚れ込んだのだ。標高1900メートル辺りから芳ヶ平ヒュッテを俯瞰すると、まるで絵画の中のよう。芳ヶ平湿原は小尾瀬の趣。池塘に映り込む空と森。ここから自然遊歩道を120分下ると草津市街だ。帰りも遠いので飛ばして100分で下山。ターミナルへ歩く途中、地元の共同浴場「千代の湯 」を発見。時間はないけれど、せっかく草津へ来たからには一風呂浴びたい。小さい湯槽には先客が二人。舐めるとぴりっと来る、さすがの泉質。源泉は湯畑とのこと。BTに着いたが、16時40分発の草津口行きを10分差で逃す。次の17時台はJRの接続がなく、18時40分まで待たねばならない。仕方なく湯畑まで戻り、夕食を取るなどして時間を潰した。19時20分発高崎行きに乗車、新宿には22時42分着。鈍行の旅、3連戦が完結。

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北横岳

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 今年は白馬岳や劔にも降雪があり、立山も一時雪景色とあって、紅葉も終了の感。槍・穂高も例年にない無惨さのようで、北アルプスは全滅のようだ。三連休には涸沢に1000張以上のテントが立ったそうで、ヒュッテのHPで見て絶句。千畳敷もダメのようだが、八ヶ岳はどうだろうと偵察に出てみることにした。八ヶ岳アルペン・ナビで紹介されている、渋の湯~天狗岳~高見石が第一希望だったが、日帰りなので普通にロープウェイと山頂往復のコースにした。これなら所要2時間ほどなので、朝発の鈍行日帰り!でも八ヶ岳に登れるのだ。茅野駅10時25分発の諏訪バスに乗車、11時17分ロープウェイ着。片道1200円だが、蓼科高原ラウンドバスの1日周遊券2000円で行って来れる。ロープウェイは片道900円。千畳敷で3時間待たされたのがトラウマとなって心配だったが、待つこともなくすぐに乗れた。山頂駅に着くと気温8~9℃で肌寒く感じたが、最近はもう0℃くらいになるそうだ。山頂駅からすぐに溶岩の「坪庭」を通って北横岳の登山道へ。よく整備された安全な登山道で、北横岳ヒュッテを経て60分で簡単に登頂。南峰からは八ヶ岳~南アルプス~中央アルプスと360度の大展望。天気がよすぎて北アルプス~後立~立山方面のピークは霞んで見えないのが残念。富士山は八ヶ岳の陰で見えない。北峰までも直ぐに到達。目の前に蓼科山がドーンと聳えているので、どうしてもこれに登りたくなる。汗もかかない位の、ハイキングのようなコース(初級者向き)が物足りず、帰りは三ツ岳~雨池峠経由で下ることに。これがなかなかの本格登山の趣で面白かった。岩石ごろごろのルートで、急峻な岩場や鎖も。三ツ岳山頂からの眺望は豪快の一言。八丁平の草原を経て、縞枯山荘脇を通ってロープウェイ山頂駅に至る(下り2時間)。縞枯山~茶臼山~麦草峠を経て天狗方面という縦走も十分考えられる。白駒池~ニュウあたりはNHK教育の山ガール番組で紹介されたので、有名になった。肝心の紅葉は、山頂駅の標高2237M以上では終了。山麓駅の1771Mあたりが見頃になっていた。今後はここから下の高原がピークかと。むしろ、麓の銀杏とか椛が美しく染まっていた。15時過ぎに下山して来たが、16時10分までバス待ち。茅野駅からは17時36分発大月行きに乗車。鈍行の旅はまだまだ続く。

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SL重連を撮る

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 8日は大井川鐵道の「SLフェスタ 2011」へ。この日はSLが重連で走行する。金谷までは「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」を利用。鈍行の旅路は遠い。所要5時間弱。大井川鐵道は三連休とあって、乗客多数。三脚を携えた撮り鉄の姿も。五和、神尾、福用と下車して行く撮影者。それぞれのポイントで茶畑と柿の実、刈り入れを待つ田圃、干した稲藁といった前景で構えている。季節感はぜひ入れ込みたいものだ。川根温泉笹間渡で下車。ここは有名ポイントだから、撮り鉄の数も凄い。テレビ局も来ている。彼岸花を入れた構図だが、逆光だから微妙。定時が迫り、緊張が高まる。遠くで汽笛が鳴る。SLが来た!第一橋梁を渡るC11+C56の勇姿を撮影。「ふれあいの泉クーポン」利用なので、温泉入浴後抜里駅に移動、次の「SLかわね路1号」を撮影。

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転車台

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 大井川鐵道の新金谷駅に転車台が新設されたことを、同社のHPで知った。これまでは千頭駅にしか転車台がなく、新金谷発千頭行きの下りのSLは通常の形態で走行するものの、上りは機関車の後部を先頭にして、バックで運行していた。10月7日からのSLフェスタに合わせ、新転車台が運用開始となる。これに伴い、「千頭駅発SL列車! さよならバック運転」という企画がアナウンスされている。また、10月1日のダイヤ改正により、SLの始発・終発が新金谷駅となり、金谷〜新金谷間の「大代川橋梁」をSLが渡る景色も見られなくなったという。SLが美しい姿で常時走行出来ることを歓迎したい。一方で、独特のバック運転が消えることへの哀切の声も聞こえる。

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 杉並の善福寺川沿いにある和田堀公園は、カワセミの撮影ポイントとして有名。何度か機材を持って訪れてみたが、何故かいつも空振り。一度も翡翠色の飛翔体を見たことがない。まあ、これは確率の問題なのかも。たまたま、阿佐ヶ谷方面に用事があって、ついでだから帰りに寄り道しようとバッグにE-520と50-200mmだけ入れて出掛けた。もし撮れたらいいな、くらいの軽い気持ちで。現地に着くと、常連らしい人たちが三脚を並べているが、鳥の姿はない。ちょうど昼時で、池の前のベンチに腰を下ろしてサンドイッチをほおばる。と、視野の隅で青い何かが飛んだ。慌ててカメラを抱えて水際に走る。カワセミだ!念願の御対面だ。だいぶ前に、日比谷公園で見かけて以来だ。シャッター優先で、高速シャッターが切れるようにISO感度も高めに設定してあった。三脚は持って来ていないので、連写モードで。時々位置を変えながら、かなりの時間被写体になってくれた。何度か水に潜ったが、その瞬間は捉えられなかった。高速連写ならE-5でないと無理だ。野鳥の撮影となると、200では35ミリ換算で400mmだから、絶対的に焦点距離が足りない。この時ばかりは、70-300mmとEC-14を持ってくればよかったと後悔。その組み合わせだと、最大840mmになる。鳥専門に撮る人なら、大口径の望遠かデジボーグの導入を考えるところだ。

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