深度合成を試す

 オリンパスからファームウェアのアップデートの告知があった。E-M1に関してはVer.4.0となる。その内容は次の通り。

  • フオーカスブラケットが可能になった
  • 深度合成撮影が可能になった
  • 静音撮影が可能になった
  • OVFシミュレーションの追加
  • インターバル撮影のタイムプラス動画設定に4Kを追加
  • リニアPCMレコーダーLS-100を使用したムービー録音の同期に対応
  • スレートトーン発生機能を追加

このほか操作性の改善項目は17にのぼる。新機種へ更新しなくても機能の追加を受けられるのは大変ありがたいこと。早速デジタルカメラアップデーターを起動してカメラを接続、アップデートを実行した。今回とくに目をひいたのはフォーカスブラケットと深度合成機能だ。マクロ撮影時に被写界深度が浅いと、たとえば昆虫の眼にピントを合わせても体や脚はボケるという現象が起こる。ボケが必要なく、正確な描写が欲しい場合に数段から数十段階ピントをずらせて撮って、Photoshopのレイヤー合成によって手前から奥までピントの合った画像を得ることが出来る。この複数画像の撮影を、シャッターボタンの一押しで得られるのが「フォーカスブラケット」機能で、さらに合成までカメラ内で実行、完成画像を得るのが「深度合成撮影」機能だ。これは素晴らしい。フジヤカメラのTwitterで、同店前でデモをするイベントがあるとのことなので行ってみた。オリンパスの担当者から説明を受けてサンプルを撮影。何枚か手ぶれさせて失敗したが何とか成功。室内なら三脚が合った方がいいかも知れない。得られた画像は、確かに隅々までピントが合っている。深度合成しない、通常のマクロ撮影の画像と並べて比較とした。昆虫などの学術的記録のほか、商品撮影などにも有効ではないだろうか。

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