東北沿岸の旅(7)

 旅も最終日。前日宿泊の秋保温泉を発って高速に乗り、常磐道名取ICで一般道へ。名取市の閖上地区も津波で大きな被害を受けた。岩手県に比べて宮城県は復興が進んでいる印象を受けるが、閖上に関しては殆ど家屋らしいものが建っていない。延々と礎石のみが視界に広がり、別世界といった感じだ。沿岸道路はダンプのコンボイで渋滞していた。広範囲に土を入れるかさ上げ工事が進行中で、名取市はそれによって以前のような市街地を再生させる計画を持っている。しかし、閖上に戻りたい住民は34%のみ(12年夏の意向調査)で、沿岸に住むことに恐怖心を抱く人も多い。さらに家を再建するといっても二重ローンの問題も克服しなければならず、補助を受けても「3000人規模の町」を実現できるかどうかは未知数だ。海岸から美田園7丁目に開かれた「閖上さいかい市場」に移動。プレハブの長屋に設置された復興商店街だ。ここで買物したりして休憩。

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 次の目的地は角田市。市内に入るといやでも目立つH-Ⅱロケットの実物大模型とスペースタワーを見学。高さ49メートルのロケットの下に立って見上げると巨大だ。一度は種子島宇宙センターから打ち上げられる本物を見たいものだ。帰路は福島駅から新幹線の予定。角田駅からは阿武隈急行に乗っていけるのだが、レンタカーを返却する必要もあるので次の機会に。代わりに入場券を買って到着する列車を撮影してみた。福島駅では改札を入ると1番ホーム(郡山方面)にレアーなED75形が入線していた。これを撮って新幹線のりかえ口へ。駅弁を買って「やまびこ58号」に乗車、家路についた。東京までの車中、この旅を振り返ってみる。三陸のリアス式海岸は遠目には美しいが、津々浦々に惨禍の痕が生々しい。これを克服するのは容易なことではない。福島原発もまだ収束してはいない。いつか東北に笑顔が戻る日が来るのだろうか?

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